Overview
基本概要

電磁弁の耐久性が格段に向上いたしました。 【標準本体価格/303,000円】
改良を重ね、電磁弁の耐久性が格段に向上しました(2015年1月1日発売、従来製品に後養生機能を追加しました)。近年、コンクリート二次製品の品質向上の為、寒冷地での温度管理が可能な後養生制御が注目されています。
※弊社で電動弁を採用しないのは、素早い開閉が出来ず、特に微開時に配管の手前と末端で蒸気の出方が均一になりにくいためです。結果として養生製品の品質にムラが出るので、自動養生制御には電動弁よりも電磁弁が適しています。また、価格も電磁弁より電動弁のほうが高価なため、コンクリート二次製品工場では電磁弁を標準仕様としています。
冬期の本養正終了後、急激な温度低下により製品品質に影響がないよう後養生の下降勾配を設定できるようになりました。一般的な養正装置にはない機能です。温度・時間・勾配設定は1台で1パターンです。(指示調節計及びタイマーで簡単に設定変更可能)
後養生下降は、外気温度が低い際蒸気噴射により急激な温度下降を防ぐもので、強制的に下降はできません。別途装置が必要となり、高価格となります。
※基本的に即納となります
※標準電圧 KATT-9AHBC 100V 50/60Hz (1.2A) + 電磁弁20A~25A 100V 50/60Hz (1.64A) = 100V (2.84A)
01 コンクリート養生減圧蒸気供給について About Concrete Curing Decompression Steam Supply

コンクリート養生に、蒸気ボイラ運転圧力0.6MPaG~0.8MPaG、平均0.7MPaGの蒸気圧力を減圧弁にて0.2MPaG~0.05MPaGに低下させる理由は、
- 蒸気圧力と温度は一定の関係にあり、蒸気ボイラでは圧力が上がれば温度も上がる。
- 蒸気圧力が高い程、体積が小さい(結果、小口径の蒸気配管にできる)。
- 蒸気減圧弁にて圧力を低くする程、加熱に使用できるエネルギー(潜熱)が大きい。
上記の事から、工場内の配管などは、体積の小さい高圧にて送り、各機器の手前(減圧弁)にて処理し、物質の最低必要量の温度(すなわち低圧力)に減圧する事により、大きいエネルギー(潜熱)の蒸気を使用出来ます。
※自動養生制御には電動弁よりも電磁弁が適しています。
電磁弁を採用することで、素早い開閉ができ特に微開時に配管の手前と末端で蒸気の出方が均一になりやすくなります。そのため養生製品の品質にムラが出にくく、また価格も電磁弁より電動弁の方が高価なため電磁弁を標準仕様としております。
02 蒸気減圧による利点について Benefits of Steam Decompression
- 工場内配管を高圧にする事で配管口径を小型化、蒸気配管と保温材のコスト低下、放熱面積が減少し燃料削減となります。
- 0.7MPaG、乾燥度90%の蒸気を0.2MPaG~ 0.05MPaGに減圧する事により、エネルギー(潜熱)の大きい乾燥蒸気(上質な蒸気)となります。
蒸気減圧弁による省エネと乾燥度上昇
注:ゲージ圧力と絶対圧力に注意
圧力 | 乾燥度 | 潜熱 |
---|---|---|
0.7 MPa G ↓ 0.2 MPa G |
90% ↓ 92.5% |
490kcal/kg ↓ 517kcal/kg |
約5%燃料削減
圧力 | 乾燥度 | 潜熱 |
---|---|---|
0.7 MPa G ↓ 0.05 MPa G |
90% ↓ 98% |
490kcal/kg ↓ 531kcal/kg |
約8%燃料削減
結論
減圧するほど燃料を削減することが可能!
燃料削減5%~8%は、あくまで理論値でシート・養生槽扉の漏れ等で倍以上の 燃料削減となっています。

平成28年11月特許取得|第6033272号
patent "6033272"