燃料費削減の要点 (A重油55円/L)

蒸気止弁、減圧弁、スチームトラップ、電磁弁等の初期の漏れ故障は、修理でき 又消耗品です。蒸気漏れ、各機器の劣化は、初期であれば修理費用も軽微です。


蒸気ボイラ各燃料発生熱量単価比較表 (10,000kcal当たりの価格)

燃料転換検討時の各燃料発生熱量との単価比較の御参考にして下さい。

*各燃料は総発熱量にて計算、各数値は試験成績表にて御確認下さい。
*燃料価格は使用量、受入れ設備、地域により変動多大です。

灯油 46.43MJ/kg×238.9kcal=11,092kcal/kg
60円/L
∴ 60/8,763×10,000
10,000kcal=68.5円
×0.79=8,763kcal/L 油価格高騰時(08年9月頃)
110円/L
∴ 110/8,763×10,000
10,000kcal=125.6円
A重油 44.93MJ/kg×238.9kcal=10,734kcal/kg
55円/L
∴ 55/9,339×10,000
10,000kcal=58.9円
×0.87=9,339kcal/L
110円/L
∴ 110/9,339×10,000
10,000kcal=117.8円
都市ガス
13A
46.05MJ/m3×238.9kcal =11,000kcal/m3
120円/m3
∴ 120/11,000×10,000
10,000kcal=109.1円
プロパンガス
LPG
100.46MJ/m3×238.9kcal =24,000kcal/m3
300円/m3
∴ 300/24,000×10,000
10,000kcal=125.0円

蒸気ボイラの燃料損失について

1.蒸気漏れによる損失
(条件) 蒸気圧0.4Mpaまたは0.7Mpa(ゲージ圧力)の乾き蒸気が2mmの穴から1日8時間1ヶ月25日に流出する蒸気量

Gm 最大流出量 kg/hr
P1 蒸気圧力 Mpa(ゲージ圧)
D 穴の径

Gm=D2×4.0×蒸気の絶対圧力
(P1+0.101325)


0.4Mpaの場合

Gm=22×4.0×(0.4+0.101325) =8.0212kg/hr
∴1時間におよそ8.0212kgの蒸気が漏れている

0.7Mpaの場合

Gm=22×4.0×(0.7+0.101325) =12.8212kg/hr
∴1時間におよそ12.8212kgの蒸気が漏れている


1ヶ月間(8時間25日稼働)の下記条件での漏れによる損失を燃料消費量に換算
(条件) A重油比重0.8486kg/m3、 低発熱量10,240kcal/kg(42.87MJ/kg)、ボイラ効率75%

G 蒸気噴出量 kg/hr
ι“ 噴出蒸気エンタルピー(全熱) kcal/kg
hr 月間運転時間
He 燃料の低発熱量 kcal/kg
η ボイラ効率 %

※1MJ=1000KJ=238.85kcal

※0.4Mpaの飽和蒸気エンタルピー
=656.28kcal/kg(=2747.7kJ/kg)

※0.7Mpaの飽和蒸気エンタルピー
=661.01kcal/kg(=2767.5kJ/kg)


             G×ι“
 燃料消費量(L)=―――――――――×hr
          He×(η÷100)×α

0.4Mpaの場合
    8.0212×656.28
 L=――――――――――×8×25≒161.5L
   10,240×0.75×0.8486

0.7Mpaの場合
    12.8212×661.01
 L=――――――――――×8×25≒260.1L
   10,240×0.75×0.8486

2mmの穴からの蒸気漏れ 燃料消費量 1ヶ月 1ヶ所当り(円)
A重油@55円の場合 A重油@110円の場合
蒸気圧力0.4Mpa ≒161.5L ≒ 8,883 ≒17,765
蒸気圧力0.7Mpa ≒260.1L ≒14,306 ≒28,611

2.保温(20m/mグラスウール亀甲金網仕上)未施工の損失
(条件) 0.4Mpaの飽和蒸気で外気温15℃無風状態
ボイラ効率75%と仮定し、10m長さの各配管口径別の1ヶ月25日 8時間での保温未施工配管を施工した場合の燃料消費量

配管口径 燃料消費量 1ヶ月 配管10m当り(円)
A重油@55円の場合 A重油@110円の場合
20A ≒19 L/月/10m ≒1,045 ≒2,090
25A ≒25 ≒1,375 ≒2,750
32A ≒32 ≒1,760 ≒3,520
40A ≒38 ≒2,090 ≒4,180
50A ≒50 ≒2,750 ≒5,500
65A ≒66 ≒3,630 ≒7,260
(降雨、降雪時数倍)

3.無駄な配管による放熱損失 (使用していない蒸気配管に通気している)
(条件)上記同様で保温(20m/mグラスウール亀甲金網仕上)施工

配管口径 燃料消費量 1ヶ月 配管10m当り(円)
A重油@55円の場合 A重油@110円の場合
20A ≒10 L/月/10m ≒550 ≒1,110
25A ≒11 ≒605 ≒1,210
32A ≒13 ≒715 ≒1,430
40A ≒14 ≒770 ≒1,540
50A ≒15 ≒825 ≒1,650
65A ≒16 ≒880 ≒1,760
(降雨、降雪時数倍)

(条件)上記同様で保温未施工、裸管の場合
配管口径 燃料消費量 1ヶ月 配管10m当り(円)
A重油@55円の場合 A重油@110円の場合
20A ≒29 L/月/10m ≒1,595 ≒3,190
25A ≒36 ≒1,980 ≒3,960
32A ≒45 ≒2,475 ≒4,950
40A ≒52 ≒2,860 ≒5,720
50A ≒65 ≒3,575 ≒7,150
65A ≒82 ≒4,510 ≒9,020
(降雨、降雪時数倍)

4.ボイラ効率差による損失

η=W(ι’‐ι”)/F0・He・α  
η=ボイラ効率
W=蒸発量 kg/hr
ι’=蒸気圧エンタルピー kcal/kg
ι”=給水エンタルピー kcal/kg
F0=給油量 L/hr
He=燃料値低位発熱量 kcal/kg
灯油 = 10,400 kcal/kg
A重油= 10,200 kcal/kg
α=比重
灯油= 0.7897
A重油= 0.8795

上記計算式は正確な燃料消費量、給水量と温度、ブロー量、発生蒸気圧力必要です。 排ガス温度にてのボイラ効率測定(試運転時の排ガス温度280度にてボイラ効率85%) ですのでこの温度にて推定下さい。

ボイラ効率5%低下すれば、5%燃費増大となります。 ボイラ効率悪化は経年劣化もしくは故障です。

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